2012年06月06日    点数計算と点差計算

咲-saki-関連のブログをあちこち見ていると、「点数計算」と「点差計算」が混同されているケースが見られますね。まぁアニメから「咲-saki-」へ来ている人は麻雀をリアルに知らないでしょうから、しょうがないです。ただ、原作でもそれなりに重要なファクターなので、この機会に整理しておきましょう。

「咲-saki-」本編のアニメで、清澄・竹井部長が団体戦のオーダーを発表したとき、タコス(片岡優希)が、「先鋒は一番強いのを置くのがセオリー。即ち我、最強」と言い放ったのに対して、まこ(染谷まこ)が、「我ぁ、点差計算ができんからや」と言う場面があります。この「点差計算」は「点数計算」とは別の意味で使われています。

点数計算は、「点数申告」と同じで、自分の和了の得点を自分で計算する事を指します。

阿知賀編の2回戦大将戦後半オーラス、穏乃が剣谷にチートイツを直撃しますが、和了形を「チートイ・ドラドラ、25符4翻、6400」と申告するのが、点数計算です。まぁ、通常は役はその場で見れば解りますから、「6400」とだけ申告すればよいです。麻雀では、和了した本人が申告するのが礼儀です(点数計算に自信の無い場合は、打ち始める前に同卓の3人に了解を求めましょう)。

さて、じゃ点差計算は何かと言うと、オーラスの南4局が始まる前、南3局でダマッパネに放銃した阿知賀に対して、アナウンサーが「(阿知賀が2位になるには)ツモならハネマン、直撃なら6400」とは話しますが、これが点差計算です。
麻雀はツモとロンの2つのアガリ方があり、しかもアガリ牌を一度スルーすると、場合によってはフリテンになります。4人の中での自分の位置と、アガった手役の得点の計算は後半には重要です。これは何も、団体戦だけではなく、半荘戦でもウマや、浮き(プラス)なのか沈み(マイナス)なのか、トップとの差、などが重要になります。
直撃で上がれるなら、点差の1/2を超える役ならOKですが、ツモの場合は、対照者が親か子かにもよりますが、点差の2/3か3/4を超える点数の役が必要です。対照者以外からロンする場合は、点差分を超える点数の役ならば大丈夫です。

阿知賀編の2回戦大将戦後半オーラスの状況で説明すると、
2位剣谷:93600
3位阿知賀:81700
差は11900点です。

(1)阿知賀が剣谷からロン和了(直撃)
点差11900÷2=5950、これを超える手役は25符4翻か50符3翻の6400になります。実際に、この形になり、阿知賀:88100、剣谷:87600となり逆転しました。

(2)阿知賀がツモ和了
このときの親は千里山女子ですから、剣谷・阿知賀は子です。子がツモで和了する場合は、親が半分を出し、子が残りの半分の払いを分け合うので、少し計算が複雑になります。93600-a<81700+a×4を求めないといけません。難しそうですが、自分も子、相手も子なら、点差を5で割った数字より大きい数字を子が払う役、でOKです。それは11900÷5=2380点以上を子が払う役、つまり3000・6000の和了役、跳満が必要です。もし穏乃が跳満をツモれば、阿知賀:93700、剣谷:90600となります。
仮に剣谷が親だったとしたら、ちょっと楽になります。93600-2a<81700+a×4が解になるのですが、点差を6で割った数字の2倍、つまりは点差を3で割った数字より大きい点を親が払う役になります。11900÷3=3966になるので、穏乃は、満貫(2000・4000)以上の役でツモ和了すればOKになります。剣谷が親という状況で満貫をツモると、阿知賀:89700、剣谷:89600になります。

(3)阿知賀が剣谷以外からロン和了
剣谷以外からロンする場合は、単純に点差以上の役でアガれば良いので、跳満(12000点)以上、必要です。この場合は剣谷の得点は動かないので、阿知賀:93700、剣谷:93600となります。

だから穏乃が、あの手牌からまず跳満を目指したのであって、憧が「シズは計算が出来ない」といいますが、点差計算は出来ていると思われます。

これが「点数計算」と「点差計算」の違いです。

しかし、タコスはどんだけ「出来ない子」なんだ・・・


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Posted by 四風連打 at 02:47 │Comments( 2 ) リアルな麻雀話
この記事へのコメント
タコスに好意的な解釈をすると、
彼女のスタイルは速攻逃げ切りなので、点差計算が絶対必要な場面が他の人と比べると極端に少ないというのがあるかもしれません。

あと、ここからは推測ですが、
咲世界の大会では他家の点数が表示されるので、
点数計算ができて、記事にあるような一次的な点差計算ができないってことは正直考えづらいです。
なんで、できないのは「南三局でこれくらいの和了をすればオーラスで無理なく逆転できそう」みたいな、複合的な点差計算じゃないかなと。
だとすれば、タコスのスタイル上、できなくても仕方ないかなと思えなくは…微妙なラインですねw

ちなみに、この複合的な点差計算におけるいい例が越谷大将の八木原ですね。
南三局で跳満を和了したわけですが、これにより、オーラス役満でも2位浮上できなくなってしまい、敗退が決まってしまったと。
もっとも、彼女の場合は点差計算できなかったというよりは諦めて適当に和了った可能性大ですがw
Posted by   at 2012年06月08日 23:58
コメントありがとうございます。

タコスの場合は、本当に計算できないんだと思います。赤点取りそうになったり、算数ドリルやったりというのが、アニメ第一期出てきますが、中学生よりひどい。まぁそんなタコスでも、麻雀の役から点数は計算できるみたいですけど。

越谷の八木原は、まぁもうかなり厳しい点差があったので、高校野球でよく言う、「一矢報いた」「存在感を示した」的な和了だと思います。大将は未だ2年生でしたし(来年もある)。
Posted by 四風連打 at 2012年06月09日 09:13
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